帯広市の「慢性腰痛」専門整体院 ルーツケア

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2022/12/04(日)

過敏性腸症候群ってどんな病気?

カテゴリー:内臓の問題, 腰痛の原因

 

こんにちは。
院長の太田です。

 

今回は、「過敏性腸症候群の概要」についてお話させて頂きます。

 

この投稿を見て頂けたら、過敏性腸症候群でお悩みの方はこの病気のことを詳しく知ることができ、自分に合った治療方法を見つけられるかもしれないので是非最後までご覧頂けたらと思います。

 

【過敏性腸症候群とは】
過敏性腸症候群とは、お腹の調子が悪くそれと関連して便秘や下痢などの症状が数ヶ月以上続く時に最も考えられる病気です。ただし、大腸に腫瘍や炎症の所見が見られないことが前提になります。

人口の約10%の方が過敏性腸症候群であると言われています。女性の方がなることが多く、年齢とともに徐々に減っていきます。

命の危険が起こる病気ではありませんが、「おなかの痛み」「便秘」「下痢」「不安」などの症状が起こるため、日常生活に支障をきたす可能性があります。

 

腸は食べ物を消化、吸収するだけではなく不要なものを便として身体の外に排泄してくれます。そのためには食べ物を肛門へ移動させるための、『腸の収縮運動』と腸の変化を感じ取る『知覚機能』が重要になります。

運動や知覚は、脳と腸との情報交換によって制御されています。ストレスなどが多くかかってしまうと不安状態になってしまい、腸の収縮運動が激しくなってしまい痛みを感じやすい『知覚過敏』状態になります。このような状態が強くなってしまうようなことを『過敏性腸症候群』といいます。

 

実際に大腸に空気を入れて膨らませて刺激をすると、健康な方は「強く刺激しないとおなかの痛みは感じない」のに対し、過敏性腸症候群の方は「弱い刺激でもおなかの痛みが生じて」しまいます。

 

過敏性腸症候群になる細かな原因は、わかっていないとされています。ただし、細菌やウイルスなどの感染性の腸炎にかかった場合、回復後に過敏性腸症候群になりやすいとされています。感染によって腸に炎症が起き、腸の粘膜が弱くなるだけではなく、私たちの腸にいる腸内細菌の変化も加わって、運動と知覚機能が過敏になるためだと言われています。

 

過敏性腸症候群の特徴としては、「自律神経の動きが過敏になってしまう」ことが主な病態です。

 

【過敏性腸症候群の診断基準】
過敏性腸症候群の診断基準は、

最近3ヶ月の中の1ヶ月のつき少なくとも3日以上に渡って
◯おなかの痛み、不快感が繰り返し起こる
◯下記の2項目以上の特徴を示す
・排便によって改善する
・症状と共に排便頻度が変わる
・症状と共に便の形状が変わる

上記が診断基準になります。

 

【過敏性腸症候群のタイプ】
便の形状と頻度から、

・便秘型
→ストレスを感じると便秘になりなすくなる。
・下痢型
→緊張するとお腹が痛くなったり、下痢が生じてしまう。
・混合型
→下痢になったり便秘になったりと便通が変動してしまう。
・分類不能型

の4つに分けられ、それぞれ症状も異なります。

 

【過敏性腸症候群の治療】
まずは『生活習慣の見直し』が重要になってきます。

・3食を規則的に摂る。
・暴飲暴食や夜間の大食いを避ける。
・食事バランスに注意する。
・ストレスをなるべく溜めない。
・睡眠や休養を十分にとる。
・刺激物や高脂肪の食べ物、アルコールなどを控える。

などを注意することも重要になります。

生活習慣を見直しても良くならない場合は、薬による『内服治療』を行なっていきます。

薬物療法で最初に用いるのは、

・消化管機能調整薬:腸の運動を整える薬
・プロバイオティクス(高分子重合体):水分を吸収し便の水分バランスを調整する薬

などがあります。これらの薬は、「下痢」「便秘」どちらの症状の方にも服用されます。

『下痢型』の方
→セロトニン3受容体拮抗薬(腸の異常運動を改善させる)
『便秘型』の方
→粘膜上皮機能需要薬(便を柔らかくする)

も用いられます。

 

【薬以外に有効な治療法】
過敏性腸症候群の薬物療法以外の治療の代表は、『食事療法』と『運動療法』になります。

炭水化物、脂質を多く含む食事、コーヒー、アルコール、香辛料などを摂ることで、腹痛、便通の変化が生じやすくなることがあります。症状を誘発しやすい食品がある方に対しては、それらの食品をなるべく摂らないようにすることが重要です。

「ヨーグルト」などの発酵食品は、症状の軽減に有効なためオススメです!

『便秘型』の方
→食物繊維を多く含む食事を摂ることが有効です。

さらに適度な運動によって症状の軽減効果が期待できるので、運動不足の方は運動を取り入れることも有効だとされています。

症状にストレスや心理的な要素が大きく関わっていると考えられる場合には「心理療法」を取り入れることにより、改善される場合もあります。

 

【注意すること】
おなかの痛みや便通の異常は、加齢によって軽減すると言われています。50代以上では過敏性腸症候群になる数が少なくなっていきます。

便通異常のタイプが途中で変化することもあると言われており、
現在、下痢型の方が
20%:下痢型→12年間経っても下痢型
15%:下痢型→混合型へ移行
35%:下痢型→症状がなくなった

上記のようにタイプが途中で変化しますが、下痢型→便秘型へ移行したケースはないと言われています。

 

過敏性腸症候群の方の特徴としては健康な方と比較して

・胃の痛み
・胃もたれ
・胸焼け
・逆流性食道炎

が合併してしまう割合が、『2倍』も多いとされています。また、『うつ状態』や『不安』が高い確率で合併してしまい、日常生活に支障をきたすことが多くなってしまいます。

 

さらに注意したいことは、過敏性腸症候群から『潰瘍性大腸炎』や『クローン病』に移行してしまう確率も高いとされています。
過敏性腸症候群と診断されても、

・便に血が混じる
・体重が減る

などの特徴がある方は、しっかりと専門医を受診しましょう。

 

【最後に】
今回は、過敏性腸症候群の概要についてお伝えしました。過敏性腸症候群の詳しい病態をしっかり理解して、ご自身の症状にあったに治療法をお試しください!また、次回は今回お伝えした方法でもなかなか治らない方のために過敏性腸症候群を治すためのストレッチをお伝えしまうので是非お役立て下さい!

 

【本日の動画】

「【10分解説!】過敏性腸症候群ってどんな病気?」

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

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